生活習慣病

糖尿病

糖尿病とは

厚生労働省の平成18年国民健康・栄養調査によると、国内の「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性が否定できない人」は合わせて1870万人と年々増加し、国民の約6人に1人の国民病となっています。糖尿病は、生活習慣病といわれるように、食生活の乱れや、運動不足、不規則な生活、ストレスなどの生活習慣が積み重なって生じてきます。
糖尿病の怖さは、その合併症にあります。血糖値が少々高いだけでは、症状がないことも多く、それを放置しておくと、網膜症~失明、腎症~腎不全、神経症~足壊疽、心筋梗塞、脳梗塞など、生命や生活を脅かす合併症を引き起こしてしまいます。
しかし、適切に対処すれば、血糖値をコントロールし、合併症を防いで、長生きすることができるので、是非、私たちにご相談いただきたいと願っております。
治療には、良いお薬もたくさんありますが、中核となる治療は、食事療法や運動療法です。これらを怠ると、どんなに良いお薬も効果が小さく、また次第に効かなくなって重症化します。また、合併することの多い高血圧や、高脂血症などのコントロールも悪くなり、より合併症を起こすリスクが増してしまいます。

糖尿病(日本生活習慣病予防協会)

当院の取り組み

糖尿病は、このように生活習慣の是正が最も大事であり、また薬物療法を開始した際も、様々な注意事項があるのですが、主治医1人でこれらの指導すべてを行うのは困難です。
 このため当院では、医師のほかに、7名の糖尿病療養指導士、運動療法士をはじめとした、頼もしいスタッフが、食事・運動・療養指導、服薬指導、検査に携わり、連携しながら、糖尿病患者様のサポートを行っています。
また、糖尿病患者様の様々なステージに合わせて対応できるよう、外来診療、種々の合併症検査の他、糖尿病教室、教育入院、外来インスリン導入などを行っております。
以下に、それぞれの取組みについて、簡単にご紹介させていただきだます。

診療・療養指導内容のご紹介

外来・入院診療

担当:磯貝、新海、岡田、高木、一城、礒

外来では、比較的コントロールが良い患者様を中心に、毎月の血糖および他の危険因子(血圧、脂質など)の管理、定期的な合併症検査と評価、治療、必要に応じ、血管外科や他科への紹介を行います。
入院は、血糖のコントロールが悪化した患者様を中心に、原因検索、治療法の見直し、合併症精査、インスリン導入などを行います。

生活指導・相談

看護教育担当:永江、国分、大野、火山

外来では、糖尿病療養指導室を設け、静かな部屋で、療養 相談・指導、初診患者様の問診を行っております。
糖尿病の療養上、うまくいかないことや、困っていることがあれば、外来看護師にお声をおかけください。
入院中は、病棟看護師が、入院前の生活を振り返り、どこを改善すれば良いか考えるためのお手伝いをさせていただきます。糖尿病性壊疽の原因となる、足病変の評価やフットケアなど、合併症予防するための、きめ細かいケアを心がけています。インスリン、簡易血糖測定の手技指導を担当しています。

食事療法

管理栄養士/療養指導士:南波、城田

基礎的な食事療法のお話から、具体的な献立の提案、外食メニューの選びかた、調理の工夫などについて患者様個々のライフスタイルに合わせた指導を心がけています。
毎日の生活に欠かせない食事。上手にコントロールしていけるよう、患者様と一緒に考えていきたいと思います。

運動療法

看護師

運動療法は、いつでもどこでも長く続けられることが大切です。患者さまそれぞれの立場に立ち、楽しく、継続できる運動を看護師としての立場からも、一緒に考えていきたいと思います。

検査

臨床検査技師/療養指導士:山上

血糖コントロールや合併症管理のために必要な検査全般を担当しています。
また、外来での自己血糖測定の手技指導、データ管理、機器点検を行っています。自己血糖測定に不安のある方は、いつでもご相談ください。

薬物療法

薬剤師/療養指導士:秋元

外来および入院時のインスリン導入に際しては、看護師が自己注射法の指導をさせていただきます。薬剤師は、経口血糖降下薬、インスリンの服薬・注射時間、効能、副作用などについて、ご説明します。
低血糖時の対処法、食事がとれないなど体調不良時の服薬方法についても指導しています。お薬のことで、ご質問がありましたら、お気軽にお声をおかけください。
お問い合わせ先
0466-25-2216(代表)